腸内環境を改善する腸活は、ダイエットをして美しくなりたい女性にも人気の活動です。
中でも
「乳酸菌を摂取して痩せる」
といった腸活が大人気!しかし本当に乳酸菌を摂取するだけで痩せるのでしょうか?
今回はそんな乳酸菌で痩せるダイエットの真実を明かしていこうと思います。
まず何故、腸活がダイエットになるか?というお話です
まずは腸活がダイエットに結び付く理由をお話しします。
腸活とは上でもお話ししたように、腸内環境を整える活動をさします。
そして腸内環境を整えるという事は、腸内にいる善玉菌と日和見菌、悪玉菌のバランスが良い状態を目指すという事でもあるのです。
バランスのいい腸内細菌の比率
良い腸内細菌の比率は
善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1
と言われています。
便秘や下痢など腸が不調の場合は、悪玉菌が善玉菌より多いので、善玉菌を増やすためにヨーグルトやオリゴ糖などを摂取して、腸内をサポートしバランスのいい腸内環境を目指します。
メモ
「悪玉菌はすべてなくした方が良い!」と勘違いしている方も居ますが、悪玉菌は悪とはついているものの、肉や脂肪を分解してくれる大切な菌のひとつです。なのでいなくなったらそれはそれで困るんですよね。しかし悪玉菌が優勢になると腸が不調をきたしますので、いい腸内バランスを保てるようにサポートしてあげることこそ大切です。
善玉菌優勢のバランスのいい腸内環境だと太りづらくなる
腸内環境を整えると痩せる!という話が多いですが、実はこれちょっと違ってて、「腸内環境が整うと太りづらくなる」が正解なんです。
なぜ太りづらくなるのか、それには2つの理由があります↓
- 腸内細菌の種類が多いと消化できるものが増えて体内にいらないものが蓄積しづらい
- 善玉菌から生み出される短鎖脂肪酸のおかげで太りにくくなる
これだけじゃちょっとわかりづらいので、もう少し詳しくご説明しますね。
腸内細菌の種類が多い=消化できるものが増えて体内にいらないものが蓄積しづらい
腸内細菌は全て、日々一生懸命私たちが食べたものを分解してくれる存在です。
腸内細菌が居るからこそ食べたものをうまく消化吸収できているともいえるので、腸内細菌様様ですよね。
ただ腸内細菌、種類によって分解できるものが違うのですよ。
つまり、腸内細菌が多ければ多いほど消化できるレパートリーが増えるので、食べたものを多様に分解してもらいやすくなります。
逆に腸内細菌のレパートリーが少ないと「特定のものばかり消化=消化できないものが多い」となりますから、消化できなかった余ったものは余計なものとして蓄積……つまり脂肪として蓄積されるので太りやすくなります。
太りやすいと感じている方は、腸内細菌の種類が少ないのかもしれませんね。
善玉菌から生み出される短鎖脂肪酸のおかげで太りにくくなる
善玉菌はビタミン類も生産してくれたりするのですが、同時に短鎖脂肪酸も生み出してくれます。
短鎖脂肪酸は脂肪が吸収されにくく脂肪を積極的に消費する働きもあるので、体内で生産されればされるほど太りづらくなるんです。
太りやすかった人が太りづらくなれば、今までの太りやすさは解消されますので自然と体型にも変化が現れます。
太りづらい体質は一生ものの財産とも言えるので、太りやすい煩わしさを感じているほどなるべく早く腸活に手を出した方が良いと言えますね。
乳酸菌だけでは痩せません
今までの話だと、乳酸菌を摂取したら痩せそうな流れではありましたが、実は乳酸菌を摂取するだけじゃ痩せません。
というのも、乳酸菌=善玉菌ではないからです。
乳酸菌と善玉菌は違う
乳酸菌は乳酸を出す菌、善玉菌は乳酸も出しますが、ビタミンや短鎖脂肪酸なども生み出せる菌です。
こう聞くと、善玉菌の方がはるかに有用だ!と思われるかもしれませんが、それもちょっと違ってて、乳酸菌の出す乳酸で善玉菌は活動しやすい環境を得られるので、善玉菌の過ごしやすい環境づくりに乳酸菌は欠かせないのです。
つまり、善玉菌にしっかり短鎖脂肪酸を出してもらったり、多様な善玉菌をお腹の中で働かせるためには乳酸菌は絶対に必要な存在!というわけですね。
摂取した乳酸菌がしっかり働けていない可能性がある
「善玉菌の活動のために乳酸菌が必要なら、乳酸を摂っても痩せるんじゃ?」
そう思われるかもしれませんが、善玉菌の活動に必要なのは乳酸菌ではなく、あくまでも乳酸菌が生成する乳酸なのです。
つまり、乳酸菌がしっかり働いてくれないと乳酸は作られないので、乳酸菌を摂取しても乳酸菌が働いてくれなかった結果「意味がなかった」といった自体に陥ってしまうことがあるのですよね。
摂取した乳酸菌が働かない理由
摂取した乳酸菌が働かない、働けない理由は主に2つあります↓
- そもそも生きたまま乳酸菌が届かなかった
- 冷えたためうまいこと活動できなかった
それぞれ分けて解説しますね。
生きたまま乳酸菌が届くのは結構難しい
1つ目の理由は文章のままで、そもそも生きたまま乳酸菌が届かなかったというのはよくある話です。
乳酸菌と言えばヨーグルト!といってヨーグルトをよく食べる人もいらっしゃいますが、ヨーグルトによっては熱処理の過程で乳酸菌が死んでしまっていることがあります。
その場合、死んだ乳酸菌が腸にたどり着いても乳酸を作り出すことはなく、ただただ善玉菌などの餌になるだけで終わってしまいます。
また、ヨーグルトやサプリメントの時点では生きていた乳酸菌も、体の中に入って胃酸で死んでしまうこともありますので、特別な技術など施さないまま、生きたまま乳酸菌が腸へ届くのは中々難しい事なのです。
体が冷えると菌はうまく活動できない
体の中の菌は体温が36.5度くらいの時から活発に動けるようになるので、体が冷えていると、いくらいい菌を摂取しても体の中でうまく機能できない可能性があるのです。
例えばヨーグルト、冷たいですよね。
冷たいものを食べれば当然、体は冷えますから菌も動きづらくなります。
こうなってしまえば宝の持ち腐れ状態で、乳酸菌は真価を発揮できないまま排出されてしまうので、結果的に乳酸菌を摂っても痩せない、となってしまうのです。
乳酸菌の恩恵を受けたい時は乳酸菌生産物質をそのまま摂れるサプリもアリ
もし乳酸菌で痩せたい!と思うのであれば、乳酸菌そのものではなく乳酸菌が出す”乳酸菌生産物質”をそのまま摂れるサプリを選ぶのもアリです。
ようは、乳酸菌が作り出すものさえ摂取できればいいのですから、乳酸菌生産物質をそのまま飲んじゃえば
「乳酸菌が腸に届いたけど全部死んでいた」
「体が冷えていたせいで乳酸菌が働けないままだった」
なんてことにもならず、善玉菌が活動しやすい環境を整えられます。
今や技術が大きく進歩して、乳酸菌生産物質をサプリで摂取できる時代です。(便利ですね!)
乳酸菌生産物質とついでにオリゴ糖も入っていれば、善玉菌が働きやすい環境+善玉菌のごはんをいっきに摂取できるのでさらに良いですね。
まとめ
乳酸菌は確かにダイエットできる可能性を秘めていますが、場合によっては意味がなくなってしまうこともありうるので、その点だけ気を付けてうまく摂取してみてください。
上でもお話ししたように、乳酸菌生産物質が配合されたサプリメントもありますので、そういったものを頼ってみるのもアリですよ。